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Dec.

2020

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21 May. 2014

「ありのままの、自分を生きよう」東京レインボーウィーク2014

<カラフルな人生・社会を生きよう>

 虹色の旗を掲げて、青空の下を楽しそうに行進する人たち。性の多様性の普及啓発のために4月26日から5月6日に開催された、「東京レインボーウィーク」の一コマです。東京都の代々木公園周辺で開催されたパレードには、約3千人の人たちが参加し、初夏の風景を賑わせていました。

日本人の5.2%、つまり約20人に1人が、 LGBT と呼ばれる性的少数者だと言われています(2012年電通総研調べ)。LGBTはレズビアン(L)、ゲイ(G)、両性愛のバイセクシュアル(B)、心と体の性が一致しないトランスジェンダー(T)の総称です。LGBTには、理解不足や偏見を怖れて、本当の自分らしさを生きることに難しさを抱えている人たちが、少なくないのが実態です。

東京レインボーウィークは、そんなLGBTの問題について、LGBT当事者やそれを支える人たちが楽しく集まり、誰もがLGBTをごく身近な存在として感じられる場をつくることを目指して、昨年スタートしました。
2年目となる今年は、教育や職場、老後や医療など、さまざまな視点からLGBTについて理解を深め、つながりあう場としてアレンジされました。大使館や金融機関、IT企業など多くの団体からも協賛を得ています。

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パレードには乙武洋匡さん(上写真)や阿部昭恵首相夫人も参加した(©TRP2014/PINTO)

 <ブース出店している企業の方にインタビューしてみました>

【日本IBM LGBTは私たちの周りに一緒にいる存在】

日本IBMでは、社内にLGBT当事者やアライ(LGBT支援者)による有志コミュニティが存在し、副社長自ら社員に向けてLGBTについてのメッセージを発するなど、多様性の理解を求める活動が積極的に展開されているそうです。

有志コミュニティのリーダー、川田篤さんは「私たちLGBT当事者は全ての社員の周りに一緒にいる存在なのだという認識を日常から作っていくことが大切だと考え、6月のプライド月間(全世界レベルでLGBT当事者を祝福する月間)に、社内にポスターを掲示したり、カフェテリアのメニューにレインボーちらし寿司(レインボーは、LGBTを示すカラー)を出すなど、LGBTを受け入れる雰囲気づくりに努めています。

最初は少人数からスタートしましたが、何年か活動を継続うちに、メンバーも30人ほどに増えました。当事者からは、カミングアウトして受け入れられる環境になってきたとか、この活動があることを理由に就職先としてIBMを選択したという声をいただいています」と活動の手応えを話してくださいました。

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IBM社ブースにて、来場者の対応に応じる川田篤さん(左) 

 

【Google  共に祝福できる喜び】

Googleのブースでは、来場者が自分にとっての「+(プラス)」なことをメッセージボードに記入し、撮影した写真を「Google+」で共有するというキャンペーンを展開していました。広報の宮家かおりさんは「私たちのミッションは世界中の情報を整理して世界中の人たちがアクセスできるようにすること。その中には、多様性を持った人たちももちろん含まれています。性的多様性を祝福するイベントに、コミュニティの一員として関わらせていただけることは、私たちにとっても嬉しいことです」と話してくださいました。

宮家さんによると、世界各地のGoogleオフィスにはLGBT当事者とアライによるGayglers (Google社員を表すGooglersにゲイを文字った造語)という有志グループが存在し、出張先のオフィスでも気軽にLGBTコミュニティとつながれるのだそうです。多国籍企業であり、もともと多文化交流にオープンな社風であることも、性的な多様性を受け入れる土壌を育てる上でプラスに作用しているのかもしれません。

一般的に、欧米系の外資系企業はLGBTへの取り組みが進んでいるとも言われていますが、両社とも、最近は日本企業からの問い合わせが非常に増えているとのことでした。

GooglesamaGoogle広報部の宮家かおりさん

 <自分を受け入れる勇気と楽しさ>

主催者である東京レインボーウィーク2014代表の杉山文野さんは、

「パレードは20年前から始まっていますが、人権問題としてアピールするばかりではなく、みんなが楽しく集まれる場をつくりたいという気持ちから、レインボーウィークというイベントの展開を始めました。最近は海外のLGBT関連のニュースも知られるようになってきましたし、日本でも大阪の淀川区が国内初のLGBT支援宣言を打ち出し、文部科学省が全国の小学校に対して実態調査に着手するなど行政も動き始めています。

私たちも、これまでLGBTにあまり接点がなかった人たちの間にも少しずつ関心が高まっていることを実感するようになりました。このイベントが、当事者同士が自分自身への理解を深めていったり、コンプレックスを克服し、自分を受け入れるようになるきっかけになり、当事者以外の人たちにもLGBTをはじめとする様々なセクシュアリティの人たちを身近に感じていただく機会になればと思っています。」

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東京レインボーウィーク2014代表杉山文野さん

ありのままの自分を生きる、という歌詞の主題歌のディズニー映画が人気を博していますが、LGBTの人たちの発信する、「自分らしく、ありのままを生きる」ことを肯定するメッセージは、この時代を生きる私たち全員に共通するとても普遍的なテーマとつながっているのかもしれません。秋には関西や名古屋でも、レインボーパレードの開催が予定されているそうです。

東京レインボーウィーク公式サイト http://www.tokyorainbowweek.jp

取材・文: co-maki/今井麻希子
Reporting and Statement: co-maki-imaimakiko

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