パラリンピック正式競技「Boccia」の魅力に迫る!!!
- 共同執筆
- ココカラー編集部
障害が「ある」「なし」に関係なく、誰もが楽しめる!Boccia。
今回はその中でもパラリンピック正式競技「Boccia」の秘密に迫りました。
筆者は、2019年11月11日に開催された「Office de Boccia in 大阪2019秋の陣」に参加し、オリンピック・パラリンピック等経済界協議会の「障害者スポーツWG」でNECと共同幹事を務める東京ガスの刈間様にイベントに対する熱い思いなどをお伺いしました。
■イベント開催に込める熱い思いとは・・・
本大会は、企業人自らが選手としてプレーし、競技の楽しさや奥深さを体験することで、障害者スポーツの魅力をひとりでも多くの方に知ってもらうことを目的として、2017年7月に東京で初めて開催を試みました。
しかし、本企画を考えた当初は、本当に人が集まるのか、盛り上がるのかという不安も正直ありました。
ですが、今では、皆様のおかげもあり、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡と全国で開催することができ、多くの方に参加頂いております。
その甲斐もあり、今までに900を超える企業・団体、7,000名を超える方々が参加され、どの大会もとても盛況な大会となっています。大阪大会は今回が2回目で、約400名の方にご参加いただき、大変嬉しく思っています。
■Bocciaの魅力は「誰でも楽しめる」こと!?
何より、障害がある方もない方も一緒になって楽しめることがBocciaの魅力だと思います。今回のイベントのように、仕事帰りに、スーツと革靴でも気軽に楽しめること、ルールがシンプルなので一見簡単そうに見えますが、やってみるととても頭を使うスポーツで奥が深いことも皆さんがハマる理由かと思います。まだまだ魅力はあるので、皆様も一度やってみてほしいですね。
■これからは・・・
来年春には、各地の大会の優勝チームを集めて全国大会の開催を予定しています。また、この取り組みは、来年の大会終了後の2020年以降も継続していくことを目指しており、さらにボッチャの輪が広がるようにしていきたいと思っています。
〈筆者も『Boccia』を体験してみました!〉
■Bocciaのルールって?
Bocciaのルールはとてもシンプルで、白いボール=ジャックボールを目標にして赤と青が投げ合います。お互いが全球投げ終わってジャックボール(白いボール)に近い方が勝ちです。ジャックボールに近づけるだけではなく戦略・戦術も必要となるため、のめり込んでしまうところも面白いところです。
■実際に拝見!
マイボールを持参しているチーム、円陣を組むチーム、手作りの看板で熱心に応援するチーム等、チーム毎の特徴が発揮され大いに盛り上がっていました。勝ち残るための作戦を練り、どうすれば相手ボールをはじくことができるのかなど、真剣になるシーンもあれば、ジャックボールに見事近づいたときなど、みんなで喜び合い、笑顔になるシーンも多くありました。観戦している方々も選手同様Bocciaの面白さにのめり込み、熱い声援をおくっていました。
試合は決勝に近づくにつれ、ミリ単位の勝負になり、白熱した場面や緊迫した雰囲気が流れる場面も多くあり、試合を重ねるごとにチームの団結が強まっておりました。
スポーツの魅力、またBocciaの魅力を肌で感じることができ、最高の時間を過ごすことが出来ました。
(円陣を組み気合いを入れるチーム)
(手作りの看板で熱心に応援するチーム)
そして、今回出場37チームの中から、見事優勝に上り詰めた「明治株式会社」の選手にインタビューをお伺いしました。
■明治株式会社の優勝インタビュー!
勝利の秘訣は・・・
本当にBocciaは、誰かがミスしたら誰かがカバーするという形です。そのようにカバーし合った結果、掴み取れた最高の一勝です。
前回の悔しさをバネに!?
前回は準決勝で、混戦のうえ惜しくも負けてしまいました。その経験から、最後の勝負がミリ単位になる場合があることを知っていたため、今大会に向け緻密な練習を重ね、皆で作戦を練ったことで、優勝できたのだと思います。
(ミリ単位の勝負の模様)
練習は、主に週に2回程、18:00くらいから集まって、日程を決めて、補欠のメンバーの方とともに全員で挑んでおりました。
全国大会の熱い気持ちをお聞かせ下さい!
関西代表の名に恥じないよう、皆様の熱い気持ちを胸に抱き関西のレベルの高さを見せつけ、全国大会で優勝できるよう頑張りたいと思います!
(優勝した明治チーム)
皆様の熱い思いもお伺いでき、是非全国大会でも優勝し、関西をBocciaで盛り上げていただきたいですね。
Bocciaの取材を終え、Bocciaは誰もが楽しめるスポーツであり、Bocciaの楽しさ、魅力を知ることができました。今後、この魅力をさらに多くの方に知っていただき、この輪を広げるべく、関西から全国を一緒に盛り上げていきたいです。
来年のオリンピック・パラリンピックも盛り上げましょう!!
(全体の集合写真)
執筆者 西山由麻
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