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8 Jul. 2021

新入社員がレポートします!「医療×ダイバーシティ」チーム2021年度キックオフミーティング

徳永栞
プランナー
徳永栞

会社に入社して3か月。新入社員の私は、OJT研修の一環でcococolorの医療×ダイバーシティチームの2021年度キックオフミーティングに参加しました。その時のレポートをします。

 

多様なバックグラウンドのメンバーから多様なトピックが!

ミーティングはメンバーの自己紹介からスタート。医療×ダイバーシティチームに参画しているメンバーは38名。地域、職種、年齢が異なるだけでなく、「医療」への関わりも多様であることが自己紹介からわかりました。

自己紹介の後は、それぞれが気になっているキーワードをトピックとして共有し、みんなでディスカッション。たった1時間で、下記の図のようにたくさんのトピックが上がりました。

バックグラウンドの多様性は、視点の多様性につながる?!話す人が異なれば気になるトピックが異なるだけでなく、一つのキーワードに対して関連するものが他の人からつながって出てくるなど、医療×ダイバーシティチームのダイバーシティを実感しました。

 

医療×ダイバーシティの課題発見は無限大だ。

複数のトピックを、私なりにグルーピングをしてみました。すると9つのグループが浮かび上がってきました。


【医療×ジェンダー】
医療職のジェンダー×キャリア問題に始まり、医療施設のなかのジェンダー課題や性差×フィジカルの話

【医療制度】
現状の医療制度や非医療者が開くクリニックなど医療改革についての話

【病気そのもの】
がん、精神病、免疫疾患、ALSなど病気そのものについて、知人や家族、自分自身の話

【医療×テクノロジー】
サイバニクス治療で有名なサイバーダインや、コロナ禍でより一層注目されるようになったオンライン診療についての話

【医療×ビジネス】
医療に関わる企業の話や、医療とエンタメコンテンツの組み合わせで何ができるか?などの話

【医療×人】
体質の非均質性など、人と医療がどう関わりあうのかという話

【医療の手段】
新薬開発やそれ以外のアニマルセラピーなどさまざまな医療手段についての話

【医療×子ども】
病児を専門に扱う病院名や、病児と家族が一緒に過ごせる施設などのトピックや、メンバー自身の子どもの疾患経験談

【社会×医療】
高齢化社会になる中で注目される介護・在宅看護に加えて、ケアギバーなど、医療当事者だけでなく医療当事者を支える人についての話

 

病気や医療の手段など医療そのものについてのトピックも出ましたが、ジェンダー・人・社会・テクノロジーなど医療以外の幅広いジャンルのものと組み合わせられていたものも多く感じました。医療×ダイバーシティの課題発見は無限大だと感じました。

 

新入社員が選ぶ!特に気になったトピック

私が特に関心のあるトピックは2つ。

1つ目は【医療×子ども】に分類したなかの「医療×学校教育」です。現在、義務教育のプログラムのなかで医療について考えたり学んだりする機会はほとんどないと思います。それゆえに医療についての知識や医療情報に対する判断力が不足している人も多いと推測しました。私自身どうして学校で医療についてアクションを起こす機会がないのか疑問に思っていたので、このトピックに興味を持ちました。

 

2つ目は【医療×ジェンダー】に分類したなかの「脳外科の女性医師不足」です。女性医師の割合が44.3%の皮膚科と比較してみても、脳外科には4.9%しか女性医師がいないことが下のグラフからもわかります(出典:厚生労働省「女性医師の年次推移」)。


以前、国内における大学の医学部入学試験において女子学生が冷遇されていたという問題があり、女性が医師することへの社会的ハードルが高いのではないかと思っていましたが、さらに脳外科は労働環境等が原因で女性医師が少ないということを知り、興味を持ちました。

 

ミーティングに参加してみて

最初参加するときには「医療×ダイバーシティって何だろう?」と思っていましたが、こんなにも多角的な視点を持って課題発見をしたり、議論ができたりすることに驚きました。

先述の通り、トピックのなかでも「医療×学校教育」「脳外科の女性医師不足」に強い関心を持ちました。

そのうちの1つ、「脳外科の女性医師不足」に関連して、「そもそもなぜ女性医師が少ないのか」ということについて自分なりに考えてみました!原因の一つとして「女性は医師に向いていない」という社会的先入観が上げられるのではないかと推測しました。。つまり、「医学部に入りたい、医師になりたい」と考える高校生がいたとしても、女性であることが理由で、家庭や学校、社会から必要な理解やサポートを得られていないのではないか?と考えました。高校生に対しても、性差関係なくキャリアを選択できる可能性を発信することで、解決の一助になるのではないか?というのが私の仮説です。

医療×ダイバーシティにはさまざまな課題があり、いずれも解決するのはなかなか難しいことなのかもしれません。しかし、このミーティングを通じて、課題を可視化し、考え、多様な人を巻き込んで解決策を打ち出していくことで未来はより良くなっていくと確信しました。これらの課題を学生時代に解決しようと思ったら私はどんなアプローチをしたのだろう?社会人の私はどうアプローチするのだろう?ということを今後cococolorのプロジェクトに参加することで考えながら動き出してみようと思います。

取材・文: 徳永栞
Reporting and Statement: shioritokunaga

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