ジェンダー・ギャップ解消に向けた発想支援ツール「ジェンダー課題チャート」を作りました
- 共同執筆
- ココカラー編集部
3月8日は、国際女性デーです。このたび、電通ダイバーシティ・ラボはジェンダー・ギャップ解消に向けた発想支援ツール「ジェンダー課題チャート」を作成いたしました。ダウンロードリンクは記事の最後にございます。
背景
2021年発表時点での、日本のジェンダー・ギャップ指数は156カ国中120位で、G7の中では最下位に位置し、経済分野は117位、政治分野は147位です※。
※出典: 世界経済フォーラム「ジェンダー・ギャップ指数2021」
出典:「ジェンダー・ギャップ指数2021」内閣府男女共同参画局総務課
また、2015年9月の国連サミットのSDGsが提唱されたことが大きな契機となり、社会の価値観は大きく変化し、国内自治体・企業にとっても、組織運営や事業成長のためにこの対応が不可欠となりました。
これにより、多くの自治体や企業がジェンダー・ギャップ問題の解決とジェンダー・エクイティ(ジェンダー間の公平性)の実現に積極的に取り組んでいます。
込められた思い
このジェンダー課題チャートは、日本の女性たちが直面するさまざまな問題を俯瞰し、社会全体で解決に向かう足掛かりとして整理し始めたものです。
いま、ジェンダーについての多様な課題への取り組みがあらゆる企業や組織、そしてひとりひとりに求められています。これまで光が当てられてこなかったファクトや、大きな声では語られない女性たちのインサイトを可視化することで、人びとの生活や社会のあり方について考えるきっかけとなることを目指しています。
チャートのデザインは、「これまで光が当てられてこなかったファクトに光を当てる」ことをコンセプトに作成されています。
ジェンダー課題チャート拡大図
チャートのテーマについて
ジェンダー課題は1つ1つが単体で存在しているのではなく、多様な問題と複雑に絡み合っています。
このチャートでは、女性に関わる課題を12のテーマに分け、それに紐づく具体的な95個の課題と、客観的データを一覧で俯瞰できる配置に整理しています。単純に1つの問題にフォーカスして考えるだけでなく、そこに関連する様々な問題を知り、どうすれば根本的な解決につながるのか?を考えるきっかけ・足掛かりにしていきたいと思います。
12のテーマをご紹介します。本テーマについては、更にたくさんのテーマから社会におけるファクトが既に可視化されているもの、且つ電通ダイバーシティ・ラボの活動を通じて見つかったインサイトを元に選定しています。
・健康(Health)
・美容(Beauty)
・生活基盤(Infrastructure)
・意思伝達(Communication)
・結婚(Marriage)
・妊娠出産(Pregnancy/Childbirth)
・家族(Family)
・介護(Nursing)
・育児(Childcare)
・教育(Education)
・お金(Money)
・仕事(Work)
みなさまにとって、関心が高いテーマはあったでしょうか。詳細につきましては、資料をダウンロードし、ご覧ください。
ぜひ、このジェンダー課題チャートをみなさまにも活用いただき、お気づきの点やさらに抽出すべき課題などについてのご意見をいただくことでアップデートを重ね、世の中の共通認識を形成していきたいと思います。
趣旨に沿う範囲で自由にご使用ください。
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