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12 Sep. 2018

「Braille Neue」発明日記、その3。きづき。

どうも。発明家の高橋鴻介(たかはしこうすけ)です。
前回は、Braille Neue開発のきっかけについて書きましたが、
今回はそのつづき。社会との接点ができるまでを書いていこうと思います。

はじめての社会実装

もともと「視覚的に読めない点字を、どのようにしたら読めるようにできるだろうか?」というところからスタートしたこのプロジェクトですが、ひょんなことから世界ゆるスポーツ協会の澤田智洋さんと一緒に「NO LOOK TOUR」というイベントのアートディレクションをすることになり、イベントのロゴをBraille Neueで作ることになりました。
NO LOOK TOURは、神戸アイセンターで行われた「見えない世界を楽しみつくす旅」というコンセプトのイベントです。さまざまなコンテンツがたくさんあるなかで、僕は「触れるロゴ」というものを作りました。

001.kさわれるロゴ(photo by キセキミチコ)

002.kさわれるポスター(photo by キセキミチコ)

003.kさわれる参加証(photo by キセキミチコ)

NO LOOK TOURのきづき

イベントの中で、点字利用の方が参加証を触っているときに、横から晴眼者が「そういう仕組みになってるのね」とか、「私も見えるよ」と声をかけているのをみて、「同じツールを使うと、そこにコミュニケーションが生まれる」ということに気が付きました。晴眼者は「見える文字」の世界を生きていて、点字利用者は「触る文字」の世界を生きていて、ツールが違うことによって、実はそこにバリアが生まれていたのかもしれません。共用のツールをつくることで、今までつながらなかった人同士がつながったり、会話する未来って、ちょっとステキかも、と思ったのが、このイベントでの一番の気づきでした。

004.k笑顔の参加者(photo by キセキミチコ)

日本語版を作ろう…

そして、このイベントで出会った人に「日本語版はないんですか?」と言われ、難しすぎて今まで避けていた日本語をつくることに…。

次回はその過程を書きたいと思います。ではでは。

 

執筆者 高橋鴻介

取材・文: cococolor編集部
Reporting and Statement: cococolor

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