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21

Sep.

2021

interview
25 Aug. 2021

子どもにやさしい社会をつくるには ~「チャイルドファーストproject」取材を通じて~

中島志織
ライター
中島志織

【前編の記事のサマリ】前編の記事はこちら

・「チャイルドファーストproject」は小児科医である小橋先生が、何度も繰り返される虐待を目の当たりにして、その前段階の子どもたちが育つ環境や社会、子どもとどう向き合うかの文化まで変えていかないといけないと思い立ち上げたプロジェクト。

・コンセプトは「子どもの安心と安全を第一に考えた社会」。

・それを実現するには、届きにくい医療の専門家の声をコミュニケーションの専門家にお願いすることで、社会の1人1人に届くようにしたい。

・プロジェクトの動画はこちら

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子どもにやさしい社会

(中島)虐待防止に関しては、法整備等も行われていますが、そういった点はどのように感じられていますか。

(小橋先生)2020年4月に体罰の禁止を盛り込んだ、改正児童虐待防止法と改正児童福祉法が施行されたのは大きいと思います。これは、体罰や虐待について社会全体で議論し、世の中の文化や意識を変える機会が来ていると思います。

私自身も4歳の子どもがいますが、今の日本の社会は子育てが孤立化し、子育てに寛容じゃない人が多いと感じます。社会の風潮含めて、「こうあるべき。」が強くて、子育てがやりづらい社会になっています。それを変えることで、子どもにやさしい社会にしていけるのではないかと。

 

(中島)正直、虐待を行う保護者たちは何か特別なのでしょうか。それとも、追い詰められているのでしょうか。

(小橋先生)追い詰められている保護者が多いと思います。行政等の対応ももちろん必要ですが、子育て世代ではない人たちも含めて、1人1人に「チャイルドファースト」の考え方や文化が浸透することが大事だと思います。「自分事」にしてほしいです。例えば、街で子どもを見かけたら手を振る。それだけで、保護者は、1人で子育てをしてるのではない。と思うことができます。

少女オレンジちゃんが最後に魔法をかける相手

(海東)私が、動画を見て、びっくりしたのが、最後に少女オレンジちゃんが魔法をかける相手が、保護者ではなく、隣に住む人や電車に同乗している人だったことです。一見、子育てに関係ない人が変わることが、保護者を変えて、虐待を無せることにびっくりしました。

(小橋先生)まさしく、動画の意図がしっかり伝わっていてうれしいです!虐待を無くせるのは、子育てをしている保護者だけではないと思っています。社会の1人1人が、「自分事」にして、ちょっとした行動を起こすことが社会全体を変えていく、つまり、子どもとどう向き合うかの文化を変えていくことになると思うんです。

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今回、先生にお話を伺って印象的だったのが、

・虐待は、社会全体で無くしていくこと。

・そのために、「自分事」にしてほしい。

とおっしゃっていたことでした。

コロナ渦のこのご時世、なかなか他人とかかわることが難しくなっていると思います。

でも、例えば

・街中で子どもを見かけたら、笑顔で手を振ってみる

・ご近所から子どもが騒いでいたら、(「うるさい」とクレームを入れるのではなくて)「大丈夫ですか~」「元気でいいですね~」と声をかける

など、あなたの今できるちょっとした行動で、虐待は、社会全体で無くしていけるのだと思います。

 

そして、子育てをしている方々は、こうしなければ!に捕らわれすぎず、子どものために、いろんなサービスや支援を探して、それを頼るべきなのだと思います。

 

このサイトでも、これからもいろいろな情報発信をしていければと思います!

小橋先生、ありがとうございました!

取材・文: 中島志織
Reporting and Statement: shiorinakajima

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