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21

Nov.

2019

column
12 Sep. 2019

音|聴覚過敏のある人と暮らすこと

ウィリアム症候群のひとたちは、音に対してとても敏感です。
音楽がとても好きで、社交的である反面、苦手な音が聞こえると耐えられなくなってしまいます。

苦手な音もさまざまです。

「雷の音」
「掃除機の音」
「カラオケの音」
「ひとの声の集まったざわざわした音」
「電車の通る音」
「怒鳴り声」

どれも印象的な音ですが
たいていのひとにとっては我慢ができる音のように思うかもしれません。

しかし、ウィリアム症候群のひとは「ある苦手な音」が聞こえると、パニックになってしまうことがあります。

その理由は、ウィリアム症候群の特徴の一つでもある「聴覚過敏」というものが影響しているのです。
聴覚過敏とは、たいていのひとが我慢できる音を、苦痛を伴う異常な音として経験することです。

例えば、黒板をひっかく音が苦手な人は多いと思います。
実は、聴覚過敏のひとにとって「雷の音」は、普通のひとが苦手な「黒板をひっかく音」のように聞こえるのです。

確かに、黒板をひっかく音など、いやなおとを聞いたときは、耳をふさぎたくなりませんか。
その音が長時間鳴り続けば、パニックになるかもしれません。
そうした反応は、音の種類が異なるだけで普通の反応のように思えませんか?

もしも身近にウィリアム症候群のひとと接する機会のあるひとは、このことを知っていて頂けたらと思います。

例えば、大きな音がするときは、事前に伝えてあげてみたり、
例えば、優しい話し方で静かにお話してみたり、
例えば、静かな空間を用意してみたり、
工夫できることがあるのではないかなと思います。

最近は専用のイヤーマフをつけているひともたまに目にしますが
決して周りの声を遮断したいとか、聞きたくないとか、失礼な行為だと決めつけずに、理解して受け入れてあげてほしいと思います。

些細なことですが、
「音」は生活している中で発生しているものなので
気にしていないと、忘れてしまいます。

少しだけ、「音」を聞いて、周りに気づくことが
少しでも、多くのひとができるようになれば嬉しく思います。

参考文献:公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センター

http://www.nanbyou.or.jp/entry/4766

取材・文: cococolor編集部
Reporting and Statement: cococolor

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