わたしたちの多文化共生2017 法政大学
- 共同執筆
- ココカラー編集部
昨年cococolorでも紹介した「ヒューマンライツ・フェスタ東京」が今年も開催される。11月4日には多文化共生プレゼンコンテスト「多文化共生都市をめざして-大学生が考える東京の未来-」が実施され、昨年に引き続き、明治大学、中央大学、東京外国語大学、法政大学、早稲田大学の学生たちが、多文化共生を都民に「啓発」するための効果的なプロジェクトについて、東京都に提案する。
今年もcococolorでは各校のプレゼンメンバーの寄稿によるリレーコラムを掲載していく。
第三回は法政大学山田泉ゼミのチーム。
【寄稿】法政大学プレゼンチーム
発表テーマ:
「多文化journey in University~大学生から始めよう~」
プレゼンコンテスト参加にあたって、山田泉ゼミでは、「私たちにとって多文化共生とは」という疑問を話し合うことから始めました。
多文化共生と一口に言っても様々な考えがあると思います。
「郷に入っては郷に従え」ということわざがありますが、文化的強者が文化的弱者に対し、迎合を求めるような社会や、文化的弱者が自らが持つ文化の形を変えて無理やり文化的強者の社会に参加する形も、“多文化の共存”という大きな枠組でとらえれば、多文化共生かもしれません。
議論を進める中で、
〇誰もが自ら望んで参加できる
〇誰もが対等・平等に社会参加できる
そんな世界こそが私たちが目指す多文化共生の形なのではないかと考えました。
私たちの目指す姿は、上記に述べたような「多文化共生」が実現可能な社会であると結論付けました。
では、どうすればこのような社会は実現できるのでしょうか。
多文化共生社会の実現には、法やルールよりも、まず社会の構成員である我々一人ひとりの意識の変化が必要です。しかし多くの人の意識を変えることは、短期間でできるものではありません。
より効果的・長期的に、多くの人に対し多文化共生への意識を啓発するために、私たちは次世代の子どもに影響を与えられる、将来的に親になる年代に最も近く、社会人に比べ意識の柔軟性が高い大学生に注目しました。
私たちはアンケートやインタビューを実施し、そこから見えた課題や現状を変えるために、多文化共生への意識が自然と育まれるような、そんな提言を行いたいと考えています。
2020年には、東京でオリンピック・パラリンピック競技大会が開催される予定です。
私たちは、2020年を迎えたその後も継続して一人ひとりが多文化共生へ意識を向けることができる、そんな東京であってほしいと思っています。
対等な多文化共生社会構築に携わる一員として、プレゼンコンテストに臨みたいと思います。
◆第3回多文化共生プレゼンコンテストの概要
主催:東京都
企画運営:多文化共生プレゼンコンテスト実行委員会
日時:2017年11月4日(土) 10:00〜13:00
会場:東京国際フォーラム ホールD5(D棟5階)
参加費:無料 (入退場自由)
参加チームとテーマ:
●中央大学 森茂岳雄ゼミ
「東京モザイクアート~多文化共生社会の一員を目指して~」
●東京外国語大学 長谷部美佳ゼミ、土田久美子ゼミ
「駅を利用した生活者としての外国人との交流プロジェクト」
●法政大学 山田泉ゼミ
「多文化journey in University~大学生から始めよう~」
●明治大学 山脇啓造ゼミ
「Dive into Diversity~みんながつくる5つの輪~」
●早稲田大学 山西優二ゼミ
「足元にある共生の種に気づく~他者の声に耳を傾けることから~」
関連サイト:
多文化共生プレゼンコンテストFacebookページ
ヒューマンライツ・フェスタ東京2017の公式サイト
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