cococolor cococolor

21

Nov.

2024

column
6 Jan. 2020

「ここから、はじまる。」2020年、7年目のcococolor

林孝裕
cococolor事業部長 / cococolor発行人
林孝裕

新年のご挨拶に代えて。

 

新年あけましておめでとうございます。

いつもcococolor(ココカラー)をご覧ただき、また暖かい応援をいただき、本当にありがとうございます。

 

2020年という新しい年を迎えた今、cococolor編集部より皆様に、新年のご挨拶に代えて、そしてあらゆるモノゴトのはじまりの号令に代えて、少し今私たちが考えていることについて書かせていただければと思います。

 

cococolorの7年

 

2013年の秋に産声を上げた、「ダイバーシティ&インクルージョン」をテーマとする専門WEBマガジンcococolor。

おかげさまで7年目を数えるに至っており、人に例えるなら、いよいよピカピカの1年生となる歳を迎えました。

これまでの幼児期を経て、新たなステージで成長を遂げていくための一段大きなスタート地点に立つ歳です。

 

立ち上げ当初の頃、ダイバーシティ&インクルージョンなどという言葉は、まだまだ一般社会で耳なじみのある言葉ではなかったと思います。

知っていたとしても、自分自身との関わりを感じたり、強く興味を持ったり、ましてやワクワクする部類のものでは全くなかったはずです。

2011年から電通内の有志で始められたタスクフォースである電通ダイバーシティ・ラボ(DDL)では、ダイバーシティ&インクルージョン課題に対する様々なソリューションを開発、提供すべく地道に活動を続けていました。

しかしその前に、社会一般の機運やニーズをつくり出していくこと、そして自社内にもさらなる機運づくりやメンバーを育成していくことこそが重要と考え、cococolorというWEBマガジンは立ち上げられました。

まず自分たちがいろいろな人々やモノゴトに純粋な興味を抱き、それに触れ、感動したり楽しんだりしながら学んだたものを、ストックしていき、それを少しづつ拡げていける環境として。

世の中で、すでに静かに始まっている小さな取り組みや、見過ごしてしまいそうな未来へのヒントとなるモノゴト、そして魅力的な人々に、小難しいものや堅苦しいものではなく、「あ、こんなことでいいんだ」「なんか意外と面白そう」「なんか自分にもできるのかも」という感覚で触れてもらい、誰もが気軽にそれぞれのスタート地点に立てるようにと、まさに手弁当で作っていきました。

 

当初は数名の編集部員により、完全不定期、月一本あげられれば御の字というようなものでしたが、それこそダイバーシティやインクルージョンといった課題が社会イシューとして徐々に一般化して行く中で、編集部への参加希望者も次々と増え、現在となっては社内外含めて50名以上が集う編集部となり、公開された記事も2019年の1年間で103本、これまでに330以上の記事が公開されました。

月に一度行われる編集会議はまさしくダイバーシティ&インクルージョン。多種多様ごちゃまぜなメンバーたちが個々の興味や課題感、ネットワークなどを持ち込み、それを互いに楽しみあいながら記事企画が立てられていきます。

こんな編集会議はふつうダメだと思います。でも、これをアリにしています。意思をもって。

 

cococolor(ココカラー)という名にはもともと、ダイバーシティを意味する「個々のカラー」という意味とともに、「ここから始めていこう」というスタート地点としての意味が込められています。

それはcococolorとして社会に伝えたいメッセージであったわけですが、どうやらcococolorというもの自体のキャラクターを表しているようです。

 

世の中に何かを提供できているかどうかは別として、少なくとも私たちcococolor自体は、ピカピカの1年生になるまでに、ダイバーシティ&インクルージョンを真に楽しむということができるようになったのだなと感じています。

 

そして、はじまりの2020年

 

そして2020年。それはまた新たなスタートとなる年です。

2020年代のスタートであり、

ねずみ年は干支のスタートであり、

令和として迎える初の新たな1年は、またそれもスタートであり、

オリンピックそして、パラリンピックは、新しい日本や世界のスタートとなるはずでし、そうしていかなければなりません。

 

ダイバーシティ&インクルージョンというテーマについて、まだまだ課題は山積しています。

むしろ、少子高齢化が加速し、インバウンドが加速し、一方で人口減少が進んでいく日本社会においてこの課題は、今後ますます重大なものとなっていくものと考えられますし、そのすべての解決は永遠に不可能なことかもしれません。

2020年、東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けてあらゆる準備が進められていますが、それは決してゴールではありません。

むしろ世界とともに、できるだけ多くの未来への宿題を作り出し、世界とともに取り組んでいくスタートなのだと思います。

 

2020年は、ダイバーシティ&インクルージョンというテーマにとっても、「ここから、はじまる。」というスタートとなります。

 

cococolor =ここから =スタート

 

このようなスタートの環境に立つcococolorは、2020年に下記の取り組みを強化していきます。

 

1.
これまでの記事を通じて知り合った人々、組織、コンテンツを、未来へのヒントとして活用を促進。

 

2.
他のメディアとの連携を強化し、それぞれのコミュニティ間での相乗効果を促進。

 

3.
情報発信メディアとしてのみならず、新たな価値や事業を生み出すフィールド機能の強化。

 

4.
読者の皆様とのリレーションを深め、インタラクションを活発化。

 

5.
上記の各取り組みを通じて、インクルーシブ・マーケティング®の実践的取り組みを拡大。

 

 

目指す世界は、ダイバーシティ&インクルージョンという概念が特殊な誰かの課題ではなく、あらゆる組織や企業、集団、個人が、自分たちの日常の課題であると認識され、それを前提条件として、より自然に、よりポジティブに、未来づくりをみんなで拡げていける、よりインクルーシブでイノベーティブな世界。

まだまだ未熟ですが、そんな未来に向かって、あらためて「ここから、はじまる。」cococolorを、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

取材・文: 林孝裕
Reporting and Statement: paya

関連ワード

関連記事

この人の記事