「アディダス」「ナイキ」「コンバース」LGBTプライドコレクションを発売 –LGBTプライド月間-
- 共同執筆
- ココカラー編集部
LGBTを応援する「LGBTプライド月間」。2012年6月にアメリカのオバマ大統領によって提唱され、アメリカではLGBTの権利について啓発を促すさまざまなイベントや運動が開かれています。これに合わせて、企業がLGBTを応援するプロダクトを発表する動きが、定着しつつあります。
ドイツに本社を置く「アディダス」、アメリカに本社を置く「ナイキ」「コンバース」の各スポーツメーカーは昨年、LGBTをトリビュートしたプライドコレクションを発売して大きな話題を呼びました。この反響も後押ししてか、各メーカーともに今年も継続してプライドコレクションの発売を決定し、すでに販売を開始しています。
「アディダス オリジナルス」は昨年、スタンスミスやスーパースターといった人気のスニーカーにレインボーフラッグをあしらい、個数限定で発売しました。今年は「スーパースター80’s」をベースにレインボーカラーを採用した「Pride」モデルを発売し、ブラックとホワイトの2モデルで展開。同社は、今年からは国内での販売も行ない、オンラインショップのほか6月16日からは全国のアディダス オリジナルスショップでも展開しています。
「ナイキ」は昨年に引き続き、「BETRUE」コレクションとしてウエアとシューズを発売。「ナイキは多様性のあるコミュニティを形成し、革新と成長を信じる」という主旨のプレスリリースのコメントに、同社のブランドの想いが表れています。「BETRUE」2016バージョンでは、LGBTコミュニティからインスパイアされた2つのシンボル、「レインボーフラッグ」と「ピンクトライアングル」が表現されました。
「コンバース」では昨年同様、今年も定番のオールスターをプライドコレクション仕様にしたものを発売しています(ナイキとコンバースは現在のところ日本での販売は未定で、全米の各直営店または公式オンラインショップにて購入可能です)。
今月、米フロリダ州オーランドのナイトラウンジで、悲惨な事件が起こりました。アメリカではこれを受けて、「今だからこそLGBTの権利を守ろう、プライドコレクションを購入しよう」といった流れが起こっており、こういったLGBT支援プロダクトは、そのシンボルとしても受け止められているようです。より多くの人が多様性を認め合う後押しになるよう、今後もこうした取り組みが継続し、また増えていくといいですね。
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