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May.

2022

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10 Feb. 2022

まもなく、World Cancer Week 2022 レポート始まります。

2月4日の世界対がんデーに合わせて1月30日から2月5日に実施されたWorld Cancer Week 2022。これは、コレクティブインパクトでがんの社会課題を解決させようと活動している一般社団法人CancerXが主催する4回目のカンファレンスです。

 

今年のテーマは「Exchanging Ideas and Sharing Views」

2019年は「Cancer, So What?」
2020年は「Break the limits」
2021年は「With Cancer」
をテーマに展開されたカンファレンスシリーズ。

今年のテーマは「Exchanging Ideas and Sharing Views」

がんの社会課題に向き合う医療者、がん経験者・家族、企業、行政、メディアなどそれぞれの持ち場が異なる人たちが同じ景色を見るためにそれぞれの情報やナレッジをシェアしあい共通言語を見出して前に進んでいこうという想いが込められていると言います。


課題の可視化と一緒に課題解決をするためのツールを開発

そして、同じ景色(=がんの社会課題を解決)を見に行くプロセスの一つとして、CancerXからはカンファレンス初日に2つのリリースがありました。

1つ目は、がんの社会課題を一部可視化した「CancerX社会意識調査」です。本調査は2020年に続き2回目です。

調査結果からは、がん医療の選択に対する不安にジェンダー格差があることや相談できるコミュニティの不足、HPVワクチンに対する男性側の認知の低さがわかります。がんの社会課題が決して医療の課題だけではなく、ダイバーシティ領域にも大きく関わっていることが明示されています。


2つ目は、「Cancer Agenda」です。

CancerXの恒常的な議論やこれまでの3回のカンファレンス、分科会活動、学会への参加等を通じて積み重なってきた情報やナレッジをもとに、漠然とした社会課題意識ではなく具体的に解決に向かうため、必要な項目を可視化しCancer Agendaとして発表されました。項目は18個、その内容は以下です。

Cancer Agenda
1)がんのイメージをアップデートする
2)がんになっても多様な働き方ができるようにする
3)がんに関するアンメットニーズ*を可視化する
4)がん領域におけるマイノリティ*への公平なサポートを拡充する
5)市民が主役のがんに向き合えるコミュニティ形成をする
6)がんになっても自分らしく人生を送ることをあたりまえにする
7)最期の話を話したい時にできる空気をつくる
8)患者だけではなくケアギバー*も支える環境を整える
9)持続可能な医療のしくみを構築する
10)がんに関する情報の信頼性を高める
11)誰もが必要な時に適切ながん情報を得られるようにする
12)患者力*が育つ環境をつくる
13)最適な医療を選択できるようにする
14)患者のQOL*を重視した医療を提供する
15)医療の公平性を担保する
16)研究開発・医療を行う人材やチームの質を高める
17)最良の治療と予防をより早く提供するための研究開発を進める
18)科学的根拠がある検診と予防を世の中に広める

【用語の説明】 
1)アンメットニーズ
世の中に認知されていない潜在的なニーズ(欲求・要求・需要)のこと。それを求める人数が少ない ことや声を上げにくい環境が原因となり満たされていないニーズを指す。
2)マイノリティ 一般的には少数派のこと。本アジェンダでは、がん領域において公平なサポートを受けられていないグループの人を指す。
3)ケアギバー本アジェンダでは、生活上の助けを必要とする人をサポートする様々な人のこと。 
4)患者力自分の病気を医療者任せにせず、自分事として受け止め、いろいろな知識を習得したり、医療者と十 分なコミュニケーションを通じて信頼関係を築き、人生を前向きに生きようとする患者の姿勢(引用元:PEP(Patient Empowerment Program)。 
5)QOL Quality of Life の略。ひとりひとりの生活の質のこと。



今年のセッションレポートは来週からスタート

期間中、セッションは社会的な話題から医療の専門的なもので広く30個展開され、アーカイブも含め視聴数は3000を超える勢いで伸びているとのこと。今回、cococolorは公式メディアパートナーとして、「医療とダイバーシティ」のチームが主体となって取材いたしました。今後10記事を展開予定ですが、まずは、2月16日に「CancerXモビリティ」のセッションレポートからスタートです!


昨年行われたカンファレンスのレポートは以下よりぜひお楽しみください。

「がん患者は溺れる者ではない」:がんになった緩和ケア医が語る、人生を泳ぎ切る力
ウェビナーレポート『CancerX教育~知りたい!まもなく始まるがん教育』

取材・文: cococolor編集部
Reporting and Statement: cococolor

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