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28 Sep. 2023

世界の人とランチをする方法  <フードダイバーシティを考慮した食事会> 

清水鈴
コミュニケーションプランナー
清水鈴

コロナ禍が収束し、オンラインミーティングが進化したとはいえ、対面での人との交流は特別なものです。世界中の人々が再び国際的なビジネス活動を活発化させ、多文化な環境での食事会が増えています。日本の企業も外国籍や多様な背景を持つ人々を歓迎し、ホスピタリティの一環として食事を提供する機会が増えていきているのではないでしょうか。この記事では、国際的な食事会を成功させるためのTips & Tricks(ヒントとコツ)を共有します。ランチ、ミーティングの軽食、ケータリング、接待ディナーなど、様々な場面で役立つ情報と、おもてなしのスキルを高め、時には命を救うかもしれない重要な知識を紹介するので少しでもこの知識を日々の業務に活かしてもらいたいです。

 

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Tip #1.まずは人を知るべし(必ずDietary Restrictionがないかを伺おう)

食事を提供する前に、参加者の食事制限について確認しましょう。世界各国にはさまざまな宗教、文化、個人的な理由に基づくDietary Restrictionすなわち、食事制約が存在します。それら全てに配慮をするのは難しいかもしれないですが、結果的に食べられる ものが一つもなかったという悲しい事態を避けるために、なるべく気を遣ってプランニングすることもおもてなしの第一歩です。食事の参加者に事前に食事制約について尋ね、それに応じた選択肢を提供しましょう。

 

下記は全てでないですが、良く見られるdietary restriction(食事制限)です:

 

ベジタリアン

道徳的、宗教的、または健康上の理由から、動物性食品(魚介類や肉)などを食べない人。ビーガン

動物に由来する食品を一切食べず、他の動物性製品も通常使用しない人。(牛乳を飲まない、チーズを食べない、革の財布を使わないなど)
グルテンフリー

グルテンを含む食品を食べない食事プランのこと。グルテンとは、小麦、大麦、ライ麦に含まれるたんぱく質の一種。

ハラール

ハラールとはイスラム教の教えに由来する食事法で、”合法的な、許された “という意味。逆に、ハラールとみなされない食品はハラーム、つまり「許されない」とみなされる(豚肉・アルコールなど)。

コーシャ

コーシャ食品とは、ユダヤ教の食事法で食べることが許されている食べ物や飲み物のこと。

乳糖不耐症

乳糖不耐症とは、乳糖を含む食べ物や飲み物を摂取すると、腹部膨満感、下痢、ガスなどの消化器症状が現れる症状です。

アレルギー(小麦、果物、ナッツ、卵、蕎麦、牛乳など)

食物アレルギーとは、身体の免疫システムが特定の食物に対して異常に反応すること。アレルギー反応は軽度であることが多いですが、非常に重篤な場合もあります。食物アレルギーの症状は、身体のさまざまな部位に同時に現れることがあります。

 

Tip #2: アレルギーは真剣に捉えるべし

これは個人的な感覚ですが、様々な人種が交わる国や場所では、日本よりdietary restriction(食事制限)が多いからなのか、アレルギー対策はかなり一般的になっています。食品パッケージのアレルギー表記、メニューにも記載されている印象です(北米の場合)。それは時にアレルギーはアナフラキーショックを起こし、人が命を落とす可能性があるため。アレルギー反応によってアナフィラキシーを発症すると、命にかかわる懸念もあるため、アレルギーには真剣に取り組む必要があります。また料理に使用された原材料をメモする、下調べなどでゲストが料理について質問しても答えられるようにしておくとが良いのではないかと思います。

 

Tip #3: 出汁には要注意!見えないところにも注意を払う

一見すると、素うどんには肉が入っていないからビーガンやベジタリアンの人でも全然食べられると思ったら大間違い。出汁には何が使われていますでしょうか?そう魚のエキスですよね。動物性の成分が入っている場合は、ビーガンやベジタリアンには適していません。見た目だけでなく、料理の裏に隠れた要素にも注意を払いましょう。出汁やソース、ドレッシングには、食品制約に関連する材料が含まれていることがあります。アレルギー対策、宗教的配慮のために、食材の由来や料理の調理過程について詳細を確認しましょう。

 

Tip #4: ケータリングに迷ったら外食チェーンがおすすめ

簡単なランチや軽食の提供には、外食チェーンが便利です。外食チェーンはメニューが多様で、食事制約に対応した情報が提供されていることが一般的です。特にアメリカからのチェーン店は、多くの国からのゲストに対応するメニューを提供していることがあります。

食事制限の有無にかかわらず、ゲストに食事の好みを聞いてみるのも良いかもしれません。例えば日本風のお弁当より馴染みがあるサンドウィッチの方が好まれるかもしれません。その反対で、日本に来たからには日本食を食べたいというお客様もいらっしゃるかもしれません。また断食月などで宗教上食事を摂らない時期がある可能性もあるので、そうしたタイミングもないかお伺いしてみましょう。

 

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何よりも大切なのは、フードダイバーシティを尊重し、相手を尊重するためのコミュニケーションです。見た目や国籍に基づく先入観ではなく、相手の文化を理解することで、より高いホスピタリティを提供できます。食事を通じてつながりを深め、素晴らしい食事会を楽しむことを願っています。

 

 

 

 

 

 

 

取材・文: 清水鈴
Reporting and Statement: rinshimizu

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