香りがみんなを繋いでいく
- 副編集長 / プランナー
- 飯沼 瑶子
前回ご紹介した「春めき」の香り。
この香りを活用した季節限定商品が発売されました!
それがこちら ↓
この商品は、「春めき(桜)」を通じて、目の不自由な方にも桜の香りで春の雰囲気を味わってもらおうという「春めき財団」の活動に共感し、売上の一部で応援しています。
そもそも、なぜいち髪が春めきの香りを使った商品を発売することになったのか?
まずはいち髪のことを少し紹介したいと思います。
いち髪というブランド
いち髪は、「一髪、二姿」という日本の言い伝えを名前の由来にしたクラシエホームプロダクツのヘアケアブランド。
まず髪を大切にすることで、その人がもつ美しさが引き出されるという考えを背景に、日本に古くから受け継がれる和草成分を活用し、日本人の美髪を支えようと開発されました。
香り方にも工夫を凝らし、シャンプーは三分咲き、コンディショナーが七分咲き、トリートメントで満開の香りを表現しており、髪を洗うステップごとに香りが花開いていくような設計もユニークなポイントです。
日本文化をブランドのベースにし、徹底的に日本人の髪に対するケアを考え、香り方のストーリー性にもこだわるいち髪。
しかも…
いち髪ブランドは共通して桜の香りを特長にしているのです。
だからこそ、いち髪開発者が「春めきの香り」を長谷川香料から紹介された時、「同じ桜の香りでありながらもいち髪が採用している「山桜の香り」とは違う特長の魅力に加え、春めきを開発された古屋さんの活動にブランドとして親和性を感じ、ぜひいち髪ブランドとして採用したい」と感じたのです。
「いち髪 春めき」開発者の山崎美華さん
そうして、いち髪にとって初となる季節限定商品として「いち髪 春めき」が世に出ることになりました。
「香り」が繋ぐ縁
四季を楽しむ日本の文化。
満開の花と香りで早めの春の訪れを告げる、春めきの桜。
クラシエも、いち髪という商品を通して店頭に春を届け、手に取ったお客さまのバスシーンでも春を演出する。
(もしかしたらお客さまの髪からふんわりと漂うその香りからも!)
古屋さんの「春めき(桜)」と「いち髪」が、桜という香りだけでなく、いち髪が商品を通して届けようとしている文化においても共通点を持っていることで、ドネーションの行為のみを目的とするつながりではなく、お互いの価値を高め合うつながりが生まれました。
パッケージ上、通常は「いち髪」と記載されているところに「春めき」と大きく書かれているのも、クラシエさんの心意気を感じます…!
春めきという桜の木だけ、いち髪という商品だけでは生まれなかった掛け合わせが繋がったのは、「春めきの香り」という素材があったからこそ。
「香り」はこうして多様な商品・素材をさらに繋いでいくポテンシャルを持っていると感じました。
春が来るたびに、新しい場所で、新しい形で、春めきや春めきの香りが満開になるように。
今後も「香り」が繋ぐ関係を追っていきたいと思います。
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