大学生がTOKYOに提言!「多文化共生都市をめざして-大学生が考える東京の未来-」
- 共同執筆
- ココカラー編集部
11/5 「ヒューマンライツ・フェスタ東京」にて学生プレゼンコンテスト開催!
東京都の大型人権啓発イベントである「ヒューマンライツ・フェスタ東京」が、昨年に続き、今年も11月4~6日に有楽町の東京国際フォーラムで開催され、その中で11月5日には、多文化共生プレゼンコンテスト「多文化共生都市をめざして-大学生が考える東京の未来-」が実施される。
中央大学(成田ゼミ)、東京外国語大学(長谷部ゼミ)、法政大学(山田ゼミ)、明治大学(山脇ゼミ)、早稲田大学(山西ゼミ)の学生たちが、東京を国籍や民族などにかかわらず誰にとっても住みやすい都市(多文化共生都市)にするにはどうしたらよいか、東京都に提言する。
東京は「世界をリードするグローバル都市」へ
東京都に暮らす外国人住民は約47万人で、全国の都道府県で最も多く、総人口に占める割合も約3.4%で最も高い。東京都は、1990年代に国際交流財団の設立、国際政策推進大綱やプランの策定、外国人都民会議の設置など、国際政策の分野で全国の自治体をリードしていたが、2000年代以降、多文化共生の取り組みは遅れをとっていた。
そんな中、2015年度になると、6月に人権部が人権啓発ビデオ「外国人の人権-成熟した多文化共生社会の実現に向けて」を制作し、8月には人権施策推進指針を改定、外国人の人権擁護のため、多文化共生の意識啓発を重視する方針を示した。10月に開いた第1回ヒューマンライツ・フェスタ東京は、メインテーマを「多文化共生社会の実現」と定めた。12月に策定した「2020年に向けた東京都の取組-大会後のレガシーを見据えて」では、「多様性を尊重する共生社会づくり」の一つとして、「参加型・活躍型の多文化共生社会実現」を掲げた。
そして、東京都は2016年2月に多文化共生推進指針を策定した。この指針の特徴は指針の副題「世界をリードするグローバル都市へ」に示されているように、グローバル都市をめざすために多文化共生を推進することを掲げ、日本人と外国人が共に活躍できる都市をつくることを謳っている点にある。基本目標は「多様性を都市づくりに活かし、全ての都民が東京の発展に向けて参加・活躍でき、安心して暮らせる社会の実現」である。
今回のイベントは、そうした社会の実現に向けて、東京都と5大学が協力し実施するもので、大学と企業が集積する東京らしいイベントともいえる。多文化共生をテーマにした行政、大学、企業の三者のコラボレーションは他に例がなく、画期的なものといえよう。
◆第2回多文化共生プレゼンコンテストの概要
主催:東京都
企画運営:多文化共生プレゼンコンテスト実行委員会
日時:2016年11月5日(土) 13:00〜16:00
会場:東京国際フォーラム ホールD5(D棟5階)
参加費:無料 (入退場自由)
参加チームとテーマ:
中央大学 成田浩ゼミ
「多文化共生プランin多摩」
東京外国語大学 長谷部美佳ゼミ
「Career Design & TOKYO 〜育てよう夢のつぼみ〜」
法政大学 山田泉ゼミ
「MOTTAINAI PROJECT〜食から始まる多文化共生〜」
早稲田大学 山西優二ゼミ
「ムスリムから見る多文化共生〜自己と他者の関係の中で〜」
明治大学 山脇啓造ゼミ
「△キッズプログラムin東京〜子どもが描くカラフルな未来〜」
関連サイト:
多文化共生プレゼンコンテストFacebookページ
ヒューマンライツ・フェスタ東京2016の公式サイト
次回から、各大学の参加者たちのリレーコラムを掲載していきます。
乞うご期待!!
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