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3 Dec. 2021

12月3日は国際障害者デー。誰でも今すぐできることは?

八木まどか
メディアプランナー
八木まどか

12月3日は「国際障害者デー」です。1982年12月3日に、国連総会において「障がい者に関する世界行動計画」が採択されたことを契機に、1992年から制定されました。 

「障がい者に関する世界行動計画」が採択されてから、30年近く経とうとする今、障害のある人や障害に関わるあらゆる課題を、可視化し、解決していこうとする動きが世界的に進んでいます。 

 

たとえば、東京パラリンピックを前に今年8月19日に開始されたキャンペーンWethe15国際パラリンピック委員会(IPC)と国際障害者同盟(IDA)が主導し、スポーツ、人権、政策、コミュニケーション、ビジネス、芸術、エンターテインメントといった分野から国際的な組織が結集し、世界人口の15%といわれる障害者のために2030年までの社会変革を目指します。 

また、2019年1月に発足したThe Valuable 500は、ビジネスの領域で障害者のインクルージョンに取り組む企業が参画する、国際的なネットワークです。障害者とその友人・家族を合わせた購買力の総額は約13兆ドルと大きな市場にもかかわらず、障害に配慮した雇用・製品サービスの提供はまだ十分ではないことから、この課題を経営者のアクションとして解決していこうとしています。現在、日本企業50社を含む世界の500社が賛同し、今後は各社の知見共有など取り組むとのこと。 

 

日本国内においても、今年3月から障害者の法定雇用率が引き上げられたり、障害がある人もない人も一緒に楽しめるような商品・サービスの開発が少しずつ進みつつあります。その一方、地域によるバリアフリー格差や、差別コミュニケーションの問題など、多く議論すべき点もあるのが実情です。 

 

非常に難しい問題もありますが、一人ひとりができる範囲で、小さなことでもアクションを起こしたり、関心を持つこと自体が大切ではないかと考え、cococolorでは様々な切り口で、障害に関わる取材を行い、記事として発信してきました。 

 

自閉症のベストセラー作家:東田直樹さんインタビュー 
地域に根差したビール造りをみんなで  京都「西陣麦酒」の取り組み 
LIVES TOKYO 2021 ”Collaboration!!~多様性が生み出す可能性を信じて…” 
コピーライターが見た、手話という言語。手話という文化。 
障害を持つ親は子どもにどうやって障害を説明するのか? 

 

またcococolorでは編集部が行く!パラスポーツ観戦記」も書いてきました。今年の東京2020パラリンピックをテレビで観戦したり、それをきっかけに障害に関心を抱いた人も多くいるのではないでしょうか。

そこで今月からcococolorではパラアスリートやパラスポーツ関係者へインタビューし、パラアスリート/パラスポーツの魅力を伝えることで、明日からできるアクションを探る企画をスタートします。第1回目は、パラ卓球・岩渕幸洋選手のインタビュー記事です。どうぞお楽しみに! 

取材・文: 八木まどか
Reporting and Statement: yagi

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